私の雑記帳

好きな花や植物の事、他何でも。。 この頃は花の名前と観察をした時を覚える為に記す事が多くなりました。

クラマゴケ

昨晩から目がおかしくなりそうな.。。゜゜(-□-。)°゜。
今日は雰囲気を変えてシダを一つやってみます。でもこれだって更に地味ですが、通らない訳には行かないので。

色々前置きをしましたが、先日コンクリートの通路の脇を這っているクラマゴケらしきものをみました。
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その横では土の上を覆う様にいっぱい広がっています。オニクラマゴケの様に艶はなく触るとふわ~と柔らかい感じがして別種かなと思いました。
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長さは10~20cm。それ以下のもあります。
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左側ので長さ約8cm、途中から千切れています。胞子葉はまだ出ていなくてそれ以外で同定できるかな。坦根体(根と茎の中間的なもの)は主茎から側枝が出ている腋から出ていました。
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側枝は1~3回に分岐し斜上する。
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主茎の上に2裂並んでいるのが背葉。狭い卵形で先が尖り上向きに反り、基部は外側で耳形となる。おしりの所がやや膨らんでいるのがそうではないかと思います。主茎から真横に付いた葉が腹葉、
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葉の裏側です。腹葉は卵形で先が尖り長さは2.5mm。側枝が出ている所から胆根体がでています。
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胞子葉は見つからなかったのが残念。九州や琉球にかけては珍しいと図鑑にかいてありましたが、これで合っているのかな。みた場所は与那国島。
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コメント

クラマゴケはの胆根体

クラマゴケはの胆根体は,茎の下面からではなく上面から出るのが面白いですね.写真では背葉の影にかくれているようですが.日本の Selaginella の中では,ヒモカズラとエゾノヒモカズラが同様です(いずれも標本[エゾノヒモカズラは栽培品]で確認済み).

ちなみに,Selaginella の中でも基準種であるコケスギランは胆根体を形成しないそうで,属の中でも別のグループだそうです.

>hndさん

 hndさん、こんばんは。
 サンプルをもう一度ルーペで除いてみたら、確かに上面の背葉の下から出ていました。ヒモカズラとエゾノヒモカズラを画像で検索して見てみましたが同じイワヒバ属でも大分雰囲気が違いますね。エゾノヒモカズラは栽培物しか見られなくて、希少種なんですね。またヒモカズラも含めて北や高山にある様で実際に見る事は出来なさそうです。
 こちらではコケカタヒバなら見る機会もあると思うので、その時は坦根体の出方を観察してみたいと思います。

へえ~、驚き!

 何回も画像を検討してみましたが、栄養葉ではクラマゴケととくに異なるところは見つかりませんでした。内地のクラマゴケは、長枝状に長く這う茎と、短くまとまる短枝状の枝の分化がはっきりしています。長枝状の茎では葉が隔たってつきます(だから、remotifolia…「離れている葉」というのです)。この写真のものにもその傾向はありますが、内地のものほど間延びしていませんね。でもいわゆるミタニクラマゴケではありません。
 クラマゴケは温帯性の種類で、京都府ですら南部で少なくなります。宮崎県では絶滅危惧Ⅰ類。でも、沖縄県に指定がないのが不思議ですね。私は沖縄県では見た覚えがありません。
 担根体とか担葉体とか、シダには独特の呼び名があります。「なんで?」と思うかもしれませんが、「根、茎、葉」というのは種子植物を基準につけられたもの。それより原始的なシダ類では、ときにこれらが未分化な状態が認められます。根と茎の中間的なものが担根体、葉と茎の中間的なものが担葉体です。担根体は根と違って規則的に出る性質を持っており、茎の分岐部背面から出るのは、そのためです。ではイワヒバ属に根はないのかというと、「ある」というべきでしょう。イワヒバの茎を短く切って砂に挿すと、「根」が不定根的に出てきます。これは根でしょう。担根体の先端部分も、根といえるでしょう。ほかでは、ミズニラ類の根の基部にあるふくらみも、担根体と呼ばれます。こちらも根の配列が規則的です。
 担葉体はハナワラビ類の「共通柄」に使われますし、イワヒメワラビの葉柄基部(根茎自体の分岐から腋外芽までの部分)にもその性質が残っているという見方ができます。
 それにしてもこのクラマゴケ、内地のクラマゴケ同様に四角柱型の胞子嚢穂をつけるのかな?

>みっちゃん先生

みっちゃん先生、こんばんは。
担根体とか担葉体について詳しく教えて頂いてありがとうございます。図鑑の記述を写して書いている事も多くてシダでは根の事をこういう呼び方をするんだ、位にしか考えていませんでした。上の 坦根体(根っこ) と書いた所は後で補足しておきます。

 沖縄のものは内地のクラマゴケよりも葉のつき方の間隔が幾分つまっていると言う事なんですね。そしてミタニクラマゴケとの存在は初めてしりました。web上に画像があったので拝見すると腹葉の辺縁がくっつく程でした。 勿論見た事もないだけでなく、クラマゴケも「琉球植物誌」に記述がありませんでした。
でも。。Selaginella remotifoliaの学名がついて「キイルンクラマゴケ(ニセクラマゴケ)」という項目があります。みっちゃん先生の書いて下さった感想とこの画像を照らし合わせるとキイルンクラマゴケの記述と一致する様な気がして来ましたが。。(胞子嚢穂が出ていないのでまだはっきりと言えないとは思うのですが) 
分布域も合致しているんですが。。 

> この写真のものにもその傾向はありますが、内地のものほど間延びしていませんね。

おっしゃる通りですね.先生のコメントを読むまで気づきませんでした.その点で台湾のもの(https://www.flickr.com/photos/plj/sets/72157600337788518/detail/?page=22 等)に似ているようですが,葉の形が違いますね.台湾のものは葉の辺があまりカーブしない感じなのに対し,沖縄のものは内地のものに似て葉の辺に丸みがあります.

キイルンクラマゴケ

 S.remotifoliaのタイプ産地はスマトラの山地で、背葉の先が長く尖ります。台湾のものもそうで、この与那国島のものも写真で確認できますね(こういう写真はめったになく、値打があります)。
 内地のクラマゴケではこれほど尖らず、一時変種のjaponicaにされました。現在では変種にするほどのことはないとして、使われていません。したがってキイルンクラマゴケはクラマゴケの異名になるわけですが、手続き上はキイルンクラマゴケの異名がクラマゴケなのです。
 Yリストにはキイルンクラマゴケの名が登録されていません。ニセクラマゴケと呼んだのは私の先生の先生である田川基二氏です。なぜこの名がキイルンの異名になっているのかは、よくわかりません。キイルンクラマゴケの名前のほうが早かったのかな。ちなみに、田川先生の先生である小泉源一氏は、沖縄のものをオキナワクラマゴケと名づけていますよ。これもYリストには登録されていません。

>hndさん

 クラマゴケは今回初めてで、沖縄本島内も県外のもまだ見た事がないので、情報をいただけてとても有り難いです。台湾の画像をみたら確かに葉の辺縁のカーブが少ないですね。
参考になりました。いつも迷ってばかりですが、またよろしくお願い致します。

>みっちゃん先生

知りたかった事を教えて頂いて、これで頭がすっきりしました。琉球植物誌も43年前のものなので、分類や命名の経緯等は推定の域を超えなくて、キイルンクラマゴケという名前が今も生きているのかどうか、知りたかったです。
沖縄県の他の植物でもリュウキュウとかオキナワとかを頭につけて別名があるのが沢山あって、今後こんな風にまとめられる事も多数ありそうですね。ついて行くのはちょっと大変かもですが、知ると又楽しくなって来ます。
 今回は沖縄のものは葉の先端や辺縁の曲がり具合、つき方の間隔に多少の違いがあっても、クラマゴケで良いと言う事でまとめたいと思います。有難うございました。
それから、観察に浸かった小さいサンプルはこの後どういう胞子葉が出るのか水苔の上に載せて経過を観察してみたいと思っています。

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