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私の雑記帳

好きな花や植物の事、他何でも。。 この頃は花の名前と観察をした時を覚える為に記す事が多くなりました。

オキナワヒメナキリスゲ

カヤツリグサ科 スゲ属
山地の渓流でみかけるスゲで増水時にはすっかり水をかぶってしまう岩上に生えていました。周りにヒメミゾシダ、サイゴクホンゴウウシダ、オオアリドウシ等が見えます。有花茎の高さは40~60cmで葉より長い。
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開花や良い状態の痩果の時には撮れていなくて資料不足ですが、花の季節に又出かけて追加するとして一応で載せます。


根茎は短く葡ふくとあります。疎ら~密に束生。引き抜こうとしても難しい。
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基部の鞘は濃褐色で多くの繊維に分解する。
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葉は線形で硬く、幅2mm。下面に中肋が突き出るM形。
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果実期はコゴメスゲの花序に似ていると思います。小穂は枯れる前でほぼ終わりの状態でしたがまだいけるかな、と痩果を観察する事にしました。
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(右)雌鱗片は長さ2mm、楕円形~卵形、鋭頭、褐色、果胞より短い。
(中)果胞は長さ3mm、楕円状~卵形、稜間に太脈があり、脈上に短毛がある。嘴は約1mm、口部は2歯。
(左)痩果は長さ1.5mm、楕円形、帯褐色褐色から黒褐色。(画像は他の物と上下が逆かも)
柱頭は2岐する。
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良く似たコゴメスゲ(コゴメナキリスゲ)より果胞や痩果がやや大きめなのと、自生地の様子からオキナワヒメナキリスゲとしました。花の季節に撮り直して追加したいと思います。

オオアリドウシ、リュウキュウツワブキと一緒に。
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追加:コゴメスゲ(コゴメナキリスゲ)の花序、小穂、果胞、痩果の様子を比較で載せてみます。でもオキナワヒメナキリスゲの花序はもう終わりごろなので比較は難しいかもです。
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どちらもやや楕円状。
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(右)果胞2.2mm、(左)痩果1.2mm。
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コメント

添え役がヒメミゾシダとは豪華

 ひさびさにヒメミゾシダの画像を拝見して、興奮しました。コンパクトですが、あいかわらず存在感がありますね。
 オキナワヒメナキリスゲで私も良いと思うのですが、「果胞や痩果がやや大きめ」という表現には??? 同じか、むしろ小さめ?痩果も、帯褐色というよりは褐色から黒褐色? 季節はずれだからかもしれませんが。
 サイゴクホングウ、オオアリドオシ、リュウキュウツワブキと、豪華なところですね。

>みっちゃん先生へ

 こんばんは~。先日久しぶりにヒメミゾシダに会いました。沢山あってとても楽しかったですよ。実はヒロハクリハランもキョロキョロと探しましたが、見つかりませんでした、pandaちゃんの所でヒントがあった様なので後でお邪魔してみます。

 それと今、林道はコゴメスゲが沢山あるので小穂を比較していた所でした、平凡社のカヤツリグサ科の図譜によるとっみっちゃん先生のおっしゃる通りオキナワヒメナキリの方が果胞がちいさいですね。それと琉球植物誌をみるとオキナワナキリスゲという名前で載っていて(ヒメという文字はなかったです)それの記述では今回見たものと果胞のサイズが一緒でした。
それでやや大きめと書きましたが、標準タイプがどの位なのか、また花序の綺麗な季節に再度見に行こうと思っています。オキナワヒメナキリスゲ=オキナワナキリスゲで良いのでしょうか。痩果の色は記述を訂正しますね。

オキナワナキリスゲ

 ヒメナキリスゲというのは、ジングウスゲの異名ですね。オキナワヒメナキリスゲをジングウスゲの変種にする見解もあるようで、そういう意味ではヒメの名前を使うのが正しいのでしょう。
 ただ、オキナワナキリスゲという名前は認知されていないようで、Yリストには出てきません。琉球植物誌での学名がオキナワヒメナキリスゲと同じ(tamakiiだったでしょうか)なら、原記載論文(琉球大学紀要一般教育分野1959年小山鐡夫)でどうなっているか、確認する必要があるでしょう。予想では小山氏はオキナワナキリスゲの名前を使い、それが別の人によってオキナワヒメナキリスゲに変えられたのでは?
 ジングウスゲは台湾にも知られていますから、オキナワヒメナキリスゲをその変種にする見解には一理ありますが、ジングウウスゲが林床や林縁に生えるのに対して、オキナワヒメナキリスゲは渓流沿いの岩上。生態的に異なるわけで、変種にする意味はあまりありません。むしろ沖縄でジングウスゲは見られないのか、探索する必要があるでしょう。
 沖縄方面のクリハラン、別に例の城址だけとは限らないかもしれません。京大の標本には「○○○城址」と書かれているとのことですが、現在の城址公園のような森林部を含んでいる可能性もあります。クリハランは森林地帯の日陰~半日陰、渓流沿いを好むものです。探索するなら、むしろ周辺の森林部でしょうね。
 近年発表されたアマミナキリスゲはオキナワヒメナキリスゲに似ていますが、葉表面や果胞が無毛です。いまのところ奄美大島に固有ですが、生育場所はやはり渓流の岩上です。国頭あたりに出てくる可能性はあります。

琉球植物誌のオキナワナキリスゲの学名は

 Carex sacrosancta Honda var. Tamakii(Koyama)T.Koyamaとなっています。ですから今の所ジングウスゲ(ヒメナキリ)の変種とする位置付けということなんですね。
それで沖縄県レッドデーターブックの掲載種の名前はどうなっているかを探してみたら、学名は一緒でオキナワヒメナキリと書かれていました。と言う事は先生の予想の通りどこかで名前が変化したと言う事になりそうですね。
 私が出来るのは、まず花期にもう一度小穂を観察する事なので、その他にもしかしたら無毛のアマミナキリスゲがあるかも知れない事を念頭にいれておきます。この仲間は果胞や鱗片、痩果の微妙な違いが大事な様ですね。林床や林縁、それと渓流沿いに分けて観察してみます。

 それと、クリハランについても有難うございました。もう少し後ですが、pandaちゃんと沖縄の拝所や城址を見に行く事になっています。城址の周辺とかその周りの森林、湿った石灰岩地域等を歩いてみたいと思います。目標が出来て楽しみになってきました。

和名がこんがらがっていますね

 ハナワラビ類の胞子と格闘している間に、面白いものをUPされていましたね。この仲間はただでさえ見分けが難しいのに、分類史上でいろいろと混乱があるようで頭痛そう。この仲間ではこちらではコゴメやナキリ以外にフサナキリやセンダイスゲがありすでに現物を見ているのですが、なかなかそれだけのために時間を割くことができず、詳細な観察が後回しになっています。センダイスゲはまだ果胞がついているかもしれませんが・・・
 こまつなさんのブログやHPは南方のスゲ類が見れて勉強になります。

和名変更

 オキナワヒメナキリをジングウスゲの変種にしたのは、学名からわかるとおり小山鐡夫。つまり、独立種として発表した人と同じです。ということは、オキナワナキリスゲの和名を変更してオキナワヒメナキリスゲとした人は、小山氏自身だったかもしれません。
 こういう例はたまにあり、たとえばオキナワコクモウクジャクが有名です。現在ではコクモウクジャクの変種になっていますが(私はこの扱いには?です)、初めは例の国頭郡佐手産のものをタイプとして独立種で発表されました。そのときの名前はオキナワクジャク。しかし記載者の田川氏自身が、「これではアジアンタムのオキナワクジャクシダと混同される」と気づいて、オキナワコクモウクジャクに改めました。凡ミスといえるでしょう。学名を替えて変種にしたのは倉田悟氏ですが。オキナワコクモウクジャクやコクモウクジャクでは無融合生殖が知られており、変種扱いは好ましくないというのが私の立場です。

>マツモムシさん

 マツモムシさんのナキリスゲ節を拝見しましたが、コゴメ以外は自生地を尋ねるのも大変そうですね。この仲間は見分けが難しいと言う事をより実感しました。山地の渓流を歩く時は同じオキナワヒメナキリでも気を付けてもっと様子をみます。沖縄ではコゴメとオキナワヒメの2種の様ですが、それでも外見は似ていますが、自生地の様子でまず分けてみました。花期が少しずれている様にもおもえます。
屋久島やトカラ列島までの分布のものもある様ですが、沖縄の一番北に位置する離島でも良くみかけましたがただコゴメで片付けていたのですが、変わったのがないか、気を付けてみます。

>みっちゃん先生

 一度名前が付けられても、時を経て、見直しの機会には変更になる事があるのですね。それで別名とかも出て来るのでしょうか。残された文献や図鑑の記述を便りに名前探しをしているので混乱してしまう事が時々あります。
いつも教えて頂いてこうした疑問が解消されて行くので、有り難いと思っています。
さて。のオキナワコクモウクジャクをまだ見ていませんでした。先日オキナワヒメナキリの時ちょっと気になる個体があったのですが 。。。 小穂の上がる頃また出かけてみます。

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