私の雑記帳

好きな花や植物の事、他何でも。。 この頃は花の名前と観察をした時を覚える為に記す事が多くなりました。

ヒメゴウソ

低地の湿地に生え、叢生する多年草。これは低山地林縁の水の溜まった場所でみました。有花茎の高さは70cm程度、葉の長さは100~120cm。果実期としてはやや遅めで足元に痩果が多数落ちていました。(5月29日撮影)
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基部の鞘は褐色、わずかに繊維状に細裂する。周辺には果胞がはずれて落下している。
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葉はM形、幅は6mm。裏面には乳頭状突起があり白く見える。葉縁はざらつく。苞は20~30cmで葉状。最下部の苞は稈より長い。
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頂小穂は雄性、線形長さ6cm。側小穂は雌性だが先端に雄花がある。円柱形、長さ3~3.5cm、1~1.5cmの柄があり、垂れ下がっています。
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果胞には乳頭状突起が密にあり、全体的に青白くみえるのでアオゴウソという名前もついているのではないかと思います。と言う訳でここまではヒメゴウソ(アオゴウソ)と思っていたのですが。
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これは雌小穂の先端につく短い雄性。
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雌麟片の芒がだいぶ長く果胞を超えているのが気になります。柱頭は2岐。
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果胞は広卵形、乳頭状突起を密布し、背面の脈は不明、嘴はほとんど無く、口部は切り形。長さ3mm。
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痩果(右側)は長さ2mm。ゆるく果胞につつまれ剥がしやすい。
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気になって今日(6/15)に再度果胞を写してみました。2週間以上経ってもあまり変化がなくやはり脈はありませんのでこれで見わけるとホナガヒメゴウソと言う事になりますが、琉球植物誌ではヒメゴウソの記述がこの特徴にあてはまらなくもないので、迷っています。
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コメント

私はホナガ説に賛成

 これはマツモムシさんの得意分野ですから、ご意見をうかがうべきでしょうが、私もホナガ説に賛成です。雌鱗片の芒が長いこと、果胞に脈がないこと、雌小穂の先端の雄部がしばしば見られること。さらに、小穂が垂れる傾向があること。ホナガ説をとる理由です。
 南西諸島からは、ヒメゴウソの記録はあるが、ホナガは未報告でしたね。思えば琉球植物誌のころは、ヒメゴウソとホナガを区別せずヒメゴウソとしていたのかもしれません。琉球植物誌が手元にないのですが、ヒメゴウソの学名はどうなっていましたか?ちゃんとホナガヒメゴウソの変種になっていますか?

>みっちゃん先生

 琉球植物誌ではヒメゴウソでCarex phacota Spreng. と書かれています。他にはホナガヒメゴウソvar, phacotaの記載はないです。

 日本カヤツリグサ科植物図譜ではヒメゴウソは南西諸島も分布に入っていて、これがもしホナガだったとすれば、県内に他にヒメがあるのかもしれないのかな。う~ん。。。

よくあることです

 Yリストにもホナガヒメゴウソの記載はなく、一般にはヒメゴウソとホナガヒメゴウソは区別されていません。var. gracilispica をヒメゴウソにあてる記述は秋山氏の東亜スゲ類序説(1955)に見られはするものの、はっきりと言及したのは勝山氏の「日本のスゲ」(2005)でしょう。ヒメゴウソの学名にCarex phacota Spreng.を使うということは、普通は両者を区別しないことを意味します。
 ここから先は、琉球大学などに保存されている沖縄産のヒメゴウソの標本を調べ、過去に狭義のヒメゴウソ(var. gracilispica )が採られているかどうか調べるしかありません。すべてホナガヒメゴウソということも、場合によってはありえます。
 例のハリスゲ節についても、織田氏は琉大の標本を調べることを薦めておられました。ハリガネスゲは基本的にブナ帯のもので、沖縄にあるとすれば暖帯中心のマツバスゲのほうが自然なのです。

>みっちゃん先生

 おはようございます。
 >Carex phacota Spreng.を使うということは、普通は両者を区別しないことを意味します。
なるほど、納得出来ました。私達が名前を調べるためのお手本となる図鑑と言えども、半世紀も過ぎれば長い期間の間には新しい発見や見直しがあると言う事も当然だと思います。
大学の標本を見比べてみれば分かりやすいと言う事ですね。
見直しの作業も一定の期間を過ぎれば、行われていると思いますが、こればっかりは個人的には難しい事なので、新しい情報が待ち遠しいです。
観察を続けて情報を提供出来る様になれたら、、と思います。

ヒメゴウソについて

 こまさん、おはようございます。
 1~6枚までの画像は、小穂なども青白く見えて、芒も果苞と同長に見え、小穂は少し長いですがヒメゴウソに見えます。ところが7枚目以降は、小穂の色が緑色で脈も見えず、芒も長く、ホナガヒメゴウソの範疇に入るもののように見えます。ヒメゴウソは変異に富むとはいえ、1ヶ所でこのような変異幅のあるものは、私はこれまで出会ったことがありません。もしかしたら沖縄特有のなにかがあるのかもしれませんねえ。いや~、面白いですね。

>マツモムシさん

こんにちは~。6枚目まではヒメゴウソで良いですか、この場所以外では見ていないので、細かい所をみるとホソバに似た特徴がある。。 ほんとに悩ましいですね~。
変異が色々過ぎて混乱してしまいます。でも悩んだぶん勉強になって良かったです。自然界のものはそのまま教科書通りと言うわけにはいきませんね。その教科書も時の流れで変化して行っているようですしね。
みっちゃん先生にも、マツモムシさんにもお手数をかけてばかりで申し訳ないです。ありがとうございます。

こまさん、こんにちは。
長崎も雨が降り出しました。寒いです。残った灯油を燃やしてしまおうとストーブをつけて、洗濯物を乾かしています。^m^

こまさんとこも、ホナガが混ざっていましたか。。。私も、調べたときはホナガと区別できたと思っていたのに、混ざってるとどこからがホナガ?なんてまごまごしてしまいました。でも、間違えるとかえってよくわかりますよね。すんなり通ると忘れてしまうし。またここで、ヒメゴウソの復習をさせてもらったので、バッチリかも!
皆さま、いつもありがとうございます。

>pandaちゃん

 こんちは、今日は雨が落ち着いたのでちょっと出てみたら、海辺は凄く蒸し暑かったです。
 ヒメゴウソ、pandaちゃんの所も拝見していました。一筋縄ではいきませんね。色々見られると変化の具合も見られるのですが、こちらでは自生地も少ない様で、いつか長崎まで遠征して見せて貰いにいこうかなぁ~^^;なんちゃって。。 勘違いしても、迷っても教えて頂けるので幸せ者だなぁと思っています。

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